神戸弘陵学園高等学校の教育





理事長・学校長 井上 和彦

 
 昨年度より続く新型コロナ感染症は、第4波の感染拡大という重大な局面を迎え、そのような困難な状況の下での新年度のスタート、39回生の入学を迎えることとなりました。
 昨年度は45月の臨時休校の時期を経ての学校再開となり、様々な学校行事の中止や縮小開催があり、高校生活最大の行事である修学旅行も行き先を北海道から信州志賀高原に変更、時期も1か月遅らせて3月の実施となりましたが、生徒たちにとっては思い出深いものとなったことと思います。3年生の進路決定もスタートの遅れは否めませんでしたが、生徒たちは厳しい状況の中でよく努力し、進学,就職ともに前年に勝るとも劣らない成果を上げてくれました。さらに、部活動においても3年間の集大成とでも言うべき全国高校総体や全国高校野球選手権、全国高校総文が相次いで中止や規模の大幅縮小という事態となる中、マーチングバンド部の動画による高校総文への参加、無観客開催となったものの、男女のサッカー部が2年連続でそろって全国・全日本高校選手権に出場を果たすなど、逆境の中でもなし得る努力を怠らなかった姿勢は高く評価されるものと思います。
 これを受けての今年度のスタートとなりましたが、入学式は2部に分け内容も簡素化しての開催、2,3年生の校外学習は秋に延期となり、マスク着用,換気及び手指消毒励行等々、昨年度以来の制約の多い中での学校生活の始まりとなりました。しかし、3年生に対する第1回進学ガイダンスがあり、新入生へのクラブ紹介後の各部活動による進入部員の獲得の活動が始まり、授業も本格化しますと、コロナ感染対策を除けば穏やかな中にも若い活気に満ちたいつもの4月の光景が見られるようになってきています。コロナ禍という未曽有の危機の中にあっても、生徒一人一人にとっての精神的な負担が少しでも軽減され、安心して通学し勉学に励むことのできるよう、教職員による様々な配慮が必要となるものと考えています。
 一方、3年生の皆さんにとっては、いわば卒業後の人生を大きく左右することにもなる、進路決定の大切な最終学年です。何かと制約のある中でも、万全の指導体制を整えていくことが私たちの大きな責務です。さらに各部活動においても、3年間の集大成とでも言うべき全国高校総体や全国高校野球選手権、全国高校総文が予定通り開催されることを願いつつ、生徒たちには日々の鍛錬を怠ることなく、勉学との両立がはかられることを期待しています。
 さて、昨年度より、本校は4つのコース全てが男女共学となりました。地域の中学校や保護者の皆様方からの要請に応え、一つずつ実績を積み上げてきたことへの自負、多様な生徒を受け入れ育てていくことへの教職員の一致した意欲と熱意がなければ、ここに至る変化はなかったことと思います。生徒一人一人が若い活力に満ちた毎日を送ることのできる、そういった学校を創り出したいという、男女共学化に込めた思いがより一層目に見える形で実現・深化しつつあります。今年度全校生徒数611名中、女子は158名となり、1,2年生では全クラスが男女共学となっています。今後ともさらに女子の占める割合が高くなっていくことを期待しています。
 他方、本校にとってのここ数年来の大きな課題として、ハード面の充実即ち施設設備の改修・改善の立ち後れへの対処という問題があります。3年前より、グランド・校舎・体育館の補修・改修工事を行い、現在も継続中です。また、遅れていたICT化への取り組みとして、全館Wi-Fi環境整備が昨年度末に完了、今年度新入生全員へのタブレット端末の配布を行い、夏季休業中には全教室への電子黒板の設置が完了する予定で、時代の要請に即した学習環境の整備に力を注いでまいります。
 また、男女共学化初年度の平成26年度より掲げています、本校の教育方針は変わるものではありません。三つの“開く”、すなわち、1.心と能力を開く、2.未来を開く、3.地域に開く、この三つです。今後も、1.2.の内実をさらに深め、地域社会の一員としての自覚を生徒・教職員が共有し、地域に開かれた学校づくりを目指し、“どの生徒にも居場所のある学校”の具体化をさらに進めていきたいと思います。

学園ヒストリー

昭和57年12月25日
兵庫県知事より許可を得る
昭和58年 2月28日
校舎・体育館・付属施設竣工
昭和58年 4月 1日
岡勝 初代校長となる
昭和58年 4月 8日
第1回入学式挙行
昭和59年 5月 2日
校歌制定発表
昭和60年 7月13日
第2グラウンド完成
昭和60年12月 1日
神戸弘陵メモリアルホール竣工
昭和61年 2月 8日
第1回卒業式挙行
昭和61年 4月 1日
花房保 第2代校長となる
昭和62年 4月 1日
文理コース・標準コース・体育コースの3つとなる
昭和63年 4月 1日
深澤幸夫 第3代校長となる
平成 4年 5月 2日
創立十周年記念式典を挙行
平成 5年 4月 1日
畠中耕一 第4代校長となる
平成 5年 8月27日
畠中耕一 理事長・校長を兼任する
平成 6年 4月 1日
トレーニングルーム新設
平成 7年 9月 1日
家庭科教室新設
平成 8年 4月 1日
学生寮を設置する
平成12年 4月 1日
武村實 第5代校長となる
平成13年 4月 1日
コンピュータ室完備
森本宏 第6代校長となる
平成14年 5月 1日
楠田信照 第7代校長となる
平成15年 4月26日
楠田信照 理事長・校長を兼任する
平成16年 4月 1日
清水益太郎 第8代校長となる
平成16年12月23日
清水益太郎 理事長・校長を兼任する
平成19年 4月 1日
藤田直孝 第9代校長となる
平成20年 7月 1日
藤田直孝 理事長・校長を兼任する
平成24年 4月 1日
井上和彦 第10代校長となる
文理コース・体育コースの名称を変更し、特進文理コース・総合教育コース・体育特選コースとなる
平成24年12月 1日
井上和彦 理事長・校長を兼任する
平成25年 5月10日
創立30周年記念式典挙行
平成26年 4月 1日
特進文理コース・体育特選コースが男女共学となる
平成28年 4月 1日
男女共学の総合進学コース新設
令和 2年 4月 1日
総合教育コースが男女共学となる